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  • 2008.11.03 Monday
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どろんここぶた

どろよごれ落としの投稿のあとは、どろんこつながりで、どろんこが大好きなこぶたの話を。

小学校1、2年生に読んだときが最も喜ばれました。大勢の子に読むにはやや小さめのなのですが、少人数に読んであげるにはいい絵本です。
読んだあとにまだたくさんの文字になれていない子たちが一人でも楽しめるのもいいです。

ここに出てくるこぶたは、飼い主のおじさんとおばさんにとてもかわいがられてくらしています。
  「せかいじゅうで いちばん かわいい こぶただもんなあ」

なんだか人間の子どもたちとお父さん、お母さんのような気がしませんか?
ほかにも、こぶたは、子どもたちとそっくりなんです。

  こぶたは、たべるのも、はしりまわるのも、ねむることもだいすき

  でも、なによりも なによりも すきなのは、
  やわらかーいどろんこのなかにすわったまま、しずんでいくことでした。

ね、小さな子どもたちって、食べるのが大好きで、いつも走っていて、遊び疲れるとぐっすり眠って寝顔がめんこいですよね。
そして、一つのことにこだわって、それをせずにはいられないというか、いつもそれをまずしてしまうというか、そんなところもあります。

こぶたにとっては、せずにはいられないことは、どろんこの中に座ってずずずずーっと沈むことだったわけです。(たいていの子どもたちも、どろんこ遊び好きですよね)

この、どろんこに沈んでいく時のこぶたの絵、「満足、満足」と、うっとりした顔をしていて、とても好きです。

……ところが、ある日、こぶたにとって大変なことが起こります。

飼い主のおばさんが、大好きなどろんこを掃除してしまったのです。
おばさんは、ついでにこぶたをおふろにいれて、リボンをつけたりもします。

別に筋には関係がないのですが、ここで、すごいと思うのは、どろんこの掃除の仕方です。なんと、掃除機で、どろんこをすっちゃうんです。これはローベルの発想?それとも、カルチャーの問題?

大好きなどろんこがなくなって、怒ったこぶたは家を出てどろんこさがしの旅に……。

どろんこさがしの旅のはてに、こぶたは町でやっとどろんこを見つけるのですが……それに沈んでみたこぶたは大変なことになってしまいます。

どんどん困っていくこぶたの表情がかわいそうだけど、かわいい……。

最後に、再びどろんこの中に沈んで満足そうなこぶたの顔で絵本は終わりますが、また安心できる場所にもどって、好きなものにあえてよかったね、と、ほっとする終わり方です。

作者のアーノルド・ローベルは「いろいろへんないろのはじまり」(拙稿はこちら)や、「ふくろうくん」そして「ふたりはともだち」「ふたりはいっしょ」などの、やっぱり心があたたかくなる絵本を書いています。

どろんここぶた
ミセスこどもの本
アーノルド・ローベル/作 岸田衿子/訳
出版社名 文化出版局
出版年月 1978年
ISBNコード 978-4-579-40243-4
(4-579-40243-X)
税込価格 897円
頁数・縦サイズ 64P 22cm

doronkokobuta
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いしのスープ

石のスープのお話はいろいろな絵本になっています。
でも、この本は、その「石のスープ」をひとひねりしたところが、ちょっと大きい子(人)向けかな、と、感じます。

全部ひらがなで書かれていますし、低学年でも楽しめましたが、オチを聞いて「アハハ」と笑うのは、4年生ぐらいからでした。

「おまえを食べて、おまけに家のいいものをとってやろう」
と言ってきた「わるいわるいおおかみ」に、
めんどりは、石のスープをごちそうする、と、話します。

おきまりの展開ですね。
石しか入っていない味のしないスープに怒る「わるいわるいおおかみ」……。
でも、めんどりは、それに次々に食材を加えていきます。
「わすれていたわ。」
と。

そして、めんどりは、食材を準備している間に、「わるいわるいおおかみ」に家の仕事をたのみます。

スープを食べたあとめんどりを食べようと思った「わるいわるいおおかみ」は、
部屋の掃除、
洗濯物のとりこみ、
まきわり、
えんとつそうじと、
めんどりが食材を加えるたびに、次々に大変な仕事をひきうけていきます。

「わるいわるいおおかみ」と繰り返し書かれているくせに、
おおかみは、ちょっととぼけたような表情と様子で、
とっても一生懸命仕事をするのです。

実は、人のいい、ちょっとだまされやすいおおかみなのかな、なんて、親しみを(大人は)覚えたりします。

そんなこんなで、ついに、スープができあがります。

へとへとの「わるいわるいおおかみ」は、
たくさんのスープを食べて、満足。
「ただの石ころからこんなごきげんなスープができるなんて信じられないよ」
と……。

もう、このことばで、おおかみのなんともいえない間の抜けた様子は決定的になりますが、
食べ終わってからの、行動は、さらにそれに輪をかけています。

  ……食べ終わると、わるいわるいおおかみは、ぱっと飛び上がり、            ものすごいうなり声をあげながら……。

……あるものをめんどりの家からとっていきます。
それは、おおかみにとっては、とてもいいものに思えたのですが、
間の抜けた、人のいいおおかみぶりの最後のダメ押しみたいなものです。

もっていったもの……大人は見当がつきますが、子どもにとっては意外なようです。
見当つきますよね(^^ゞ

おおかみが最後にめんどりの家を出ていったのが、私にはちょっと不満で、
できたら、めんどりの家にずっといて、
スープをごちそうになってくれたらいいのにな、と、思ってしまいました。

あまりにも、いいコンビに思えたものですから。

「いしのスープ」を題材にした本はいくつかありますが、これはお気に入りの1冊です。

昔、大人も交えての読み聞かせの会でこの本を読んだとき、気に入ってくれた女性にゆずってしまい、その後はずっと図書館の本で読んでいました。
ふと気がつくと、もう絶版で手に入りませんでした(残念!)
……ということで、図書館で見つけてみてくださいね。

作者のトニー・ロスは、「おまるがない!」など、やっぱり楽しい本をいくつもかいています。

isinosu-pu
いしのスープ
トニー・ロス/さく いくしまさちこ/やく
出版社名 アルク
出版年月 1990年5月
ISBNコード 978-4-87234-016-7
(4-87234-016-7)
税込価格 1,050円
頁数・縦サイズ 1冊 24cm


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いろいろへんないろのはじまり

年長さんぐらいから読みました。
もちろん小学生も楽しめます。
3原色の学習の導入に使っても楽しいかもしれません。

色がなく、あらゆるものが黒か白か灰色であった「はいいろのとき」から物語は始まります。そこでは、世界のようすは輪郭線と黒の濃淡だけで表現されています。

その世界で魔法使いが青い色を作り出しました。
みんながその色をほしがり、世界が輪郭線と青の濃淡だけで表現されることになります。
これが「あおいろのとき」。
みんなも魔法使いも満足しました。
でも、「あおいろのとき」にはある不都合があったのです。

そこで、次に魔法使いが作り出したのは黄色。
そして、世界は「きいろのとき」へ。
でも、「きいろのとき」にも不都合があらわれます。

それで、魔法使いが作ったのは赤色。
世界は、赤色の濃淡だけの「あかいろのとき」になります。
けれども、「あかいろのとき」もそんなによくはなくて……。

さあ、困りました。
魔法使いがどんなにがんばっても、この3つの色以外はできません。
でも……。

子どもも大人も予想はしているんですが、1色の色の濃淡だけでぬられていたページが色彩豊かな世界に変わったときがなんとも楽しいです。

作者はアーノルド・ローベル。
「ふたりはともだち」シリーズのがまくんとかえるくんや「どろんここぶた」などで有名です。
作者も楽しんで描いたのではないでしょうか。人や動物、そこにある物の詳細が、丹念に描き込まれています。
子どもって、そういう細かいところをじっくり見るんですが、この本はそういう子どもたちを満足させてくれると思います。

私たちの世界もまたいろいろな色彩にあふれているのだと感じることができる1冊です。
いろいろな色があるっていいですね。

iroirohenいろいろへんないろのはじまり
アーノルド・ローベル/作 まきたまつこ/やく
出版社名 富山房
出版年月 1977年
ISBNコード 4-572-00205-3



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くっくです。この名前、鳥ということでつけたほかはなんの意味もありませんが、気にいってます。カウンターの数字は「スランになりたいな」からのものです。数字が消えてしまうのはちょっと悲しかったので……。「スランの本棚」のカウンターはこれから7700をひいたものです(^^ゞ

キアです。ヴォクトの「スラン」に出てくるなかなか重要な登場人物キア・グレイの名前から拝借しました。ペットの名前に使われたと知ったら怒られそうです。
スランについて
ブログ「スランの本棚」のスランはヴォクトの古典的名作SF「スラン」からとりました。 スランというのは、新人類で、人の心を読むことができたり、知覚力や知力が現(?)人類よりはるかにうわまわっています。迫害され、表舞台からは姿をけしています。主人公のジョン・トマス・クロスはまだ9歳のスランの少年。人類や無触毛スラン(スランには触毛があるんです)に対して憎悪を持ちながらも、成長し能力が成熟していくなかで共存の道を模索していきます。 ね、なかなかいい感じでしょう。 前の「スランになりたいな」を始めるときに、たまたま「スラン」を読み返していたため勢いでつけました。勢いでつけたわりには気にいっています。 でも、この「スラン」絶版になっています。さびしいなあ。 ちなみに、昔アニメにもなった竹宮恵子の「地球へ」の主人公、ジョミーは、この「スラン」の主人公ジョン・トマス・クロス にちなんでいるそうです
                
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