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  • 2008.11.03 Monday
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ふたり

年少さんからで十分だと思いますが、ひらがなの「り」を習ったばかりの子に、是非、読んであげたいといつも思う一冊です。
短い本なので、小学校での「り」の学習の際のことば集めの導入でも使えそうです。

1ページ目、ねこが笑っています。

    にやり

と、いうひとこと。
2ページ目、ねずみが現れ、

    きらり

ねこの目が光ります。

ここから、ねことねずみの攻防が始まります。
それが、すべて、「り」で終わる3文字の言葉と絵であらわされています。

最後に、二匹が並んで寝てしまい、

    ふたり

で、おわりかと思ったら、最後のページにちゃんと、本当のおわりの言葉が書かれています。ご飯を食べて、ごちそうさまと思ったら、最後に思わぬデザートが出てきた気分です。

瀬川康男さんが遊び心たっぷりに作ったのではないかと思われる1冊。
色数をおさえ、すみずみまで気を配り、味わい深い絵……画家の仕事とはこういうものなのかと感じる、美しい絵本です。

瀬川康男さんは松谷みよ子さんと組んで「いないいないばあ」「あなたはだあれ」などのあかちゃんの本や、谷川俊太郎さんと「ことばあそびうた」のシリーズなどを創った画家です。「ふしぎなたけのこ」「やまんばのにしき」なども有名。手を抜くことなく描かれた絵がすてきです。(拙稿「いないいないばあ」はこちら

(追記)この本をテーブルに出していたら、中1の娘が、
    「この本、大好きだったよ!」
    と、手にとり、読んで、
    「なごむよね」
    と、話していきました。
    やっぱり、とってもいい本です(^^)

ふたり
瀬川康男/さく
出版社名 富山房
出版年月 1981年9月
ISBNコード 978-4-572-00264-8
(4-572-00264-9)
税込価格 1,260円
頁数・縦サイズ 27P 22×26cm

futari1
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きょうはなんのひ?

今日は、結婚記念日。毎年仕事が忙しい時期で、はたと気がつくと2、3日過ぎてしまっています。今年こそ、と、思って、家の目立つところに、この本をおいておきました。

瀬田貞二さん作、林明子さん絵の絵本、
「きょうはなんのひ?」

お父さんとお母さんが朝ごはんを食べているうしろを、そうっと女の子が通りすぎていく表紙からお話は始まっています。
とびらでは、お父さんの背広のポケットにやっぱりこそっと何かを入れている女の子。

そうして、物語のはじまり。
女の子の名前は、まみこです。

  「おかあさん、きょうは なんのひだか、しってるの? 
   しーらないの、しらないの、しらなきゃ かいだん 三だんめ」

と、歌を歌って学校へ行ったまみこの話を聞いて、おかあさんが、階段の三段目を調べてみると、そこには、赤いひもを結んだ手紙がありました。

  「ケーキの はこを ごらんなさい」

ケーキの「ケ」の上には木の絵が描いてあります。

居間のケーキの箱を開いてみると、また、手紙が。

  「つぎは げんかん かさたての なか」

「つ」の上に木の絵が描いています。

玄関の傘立ての中にも、赤いひもの手紙があり、

  「こんどは わたしの ほんのなかよ  
   ヒントは いちばんすきな えほんです」

今度は「こ」と「ん」の上に木の絵が…。

手紙の指示通りに次の手紙を次々に探していくお母さん。
最後には、手紙は9通になります。もちろん、お父さんの背広にかくされたものも、ちゃあんと使われました。
最後の手紙は、

  「とうとう ゆうびんばこに プレンゼントが とどきました おせわさま」

木の絵は「と」「う」のところについていました。

9通の手紙を並べて、木のついた字を並べてみると、ある言葉が……。
この言葉、想像してみてくださいね。(ヒントは、最初の文にあります)

お母さんが、手紙の指示にそって家の中を調べていくのですが、ここで、林明子さんってすごいと、あらためて思いました。
いろいろな部屋にお母さんは行くのですが、それが、とてもリアリティーがあるのです。
もしかしたら、家の見取り図を予め描いておき、それぞれの部屋から、この方向には何があるか考えて、絵を描いているのではないかしら。

そして、林さんの絵を見ていつもすてきだと思うのは、色彩のあたたかさと表情のやわらかさ。家族の心が結ばれているということが、絵を見ているだけで感じられます。
以前に書いた「おふろだいすき」(拙稿はこちら)のほかにも「こんとあき」「あさえとちいさいいもうと」のシリーズ、「びゅんびゅんごまがまわったら」「おててがでたよ」「くつくつあるけ」など、ほんとうにいい絵で、大好きです。

瀬田貞二さんのしゃれた文もいいです。これも大好きな「ナルニア国物語」のシリーズや「指輪物語」絵本では「三びきのこぶた」などの本の訳者です。

この本、いい本ですが、いろいろな家庭があるので、多くの子にぽんと読み聞かせるのには適さないかもしれません。
自分の子に読んであげるときには、この本の女の子のようなことを期待しちゃいけませんね。ぱいぽは、「今日は結婚記念日だね」と、電話をかけてもらっただけで満足しました(^^ゞ (春休みなので、登別の祖父母のところに遊びに行っています)

きょうはなんのひ?
日本傑作絵本シリーズ
瀬田貞二/作 林明子/絵
出版社名 福音館書店
出版年月 1979年8月
ISBNコード 978-4-8340-0752-7
(4-8340-0752-9)
税込価格 1,155円
頁数・縦サイズ 1冊 25cm


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くっくです。この名前、鳥ということでつけたほかはなんの意味もありませんが、気にいってます。カウンターの数字は「スランになりたいな」からのものです。数字が消えてしまうのはちょっと悲しかったので……。「スランの本棚」のカウンターはこれから7700をひいたものです(^^ゞ

キアです。ヴォクトの「スラン」に出てくるなかなか重要な登場人物キア・グレイの名前から拝借しました。ペットの名前に使われたと知ったら怒られそうです。
スランについて
ブログ「スランの本棚」のスランはヴォクトの古典的名作SF「スラン」からとりました。 スランというのは、新人類で、人の心を読むことができたり、知覚力や知力が現(?)人類よりはるかにうわまわっています。迫害され、表舞台からは姿をけしています。主人公のジョン・トマス・クロスはまだ9歳のスランの少年。人類や無触毛スラン(スランには触毛があるんです)に対して憎悪を持ちながらも、成長し能力が成熟していくなかで共存の道を模索していきます。 ね、なかなかいい感じでしょう。 前の「スランになりたいな」を始めるときに、たまたま「スラン」を読み返していたため勢いでつけました。勢いでつけたわりには気にいっています。 でも、この「スラン」絶版になっています。さびしいなあ。 ちなみに、昔アニメにもなった竹宮恵子の「地球へ」の主人公、ジョミーは、この「スラン」の主人公ジョン・トマス・クロス にちなんでいるそうです
                
こんな本もいいな
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