スランの本棚2021-01-21T01:41:25+09:00読み聞かせ向きの本や、子どもの本、北海道の温泉、つれづれに思うことを書いていきます。
昔「スランになりたいな」で書いたものをちょっぴり変えて投稿するものもあるかもしれません。
その際はお許しを。JUGEMまたお久しぶりですhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=1042008-10-12T13:18:29+09:002008-10-12T04:19:16Z2008-10-12T04:18:29Zまた長いこと休んでしまいました。
特に除雪車との件では、みなさんにご心配をおかけしたままで申し訳ありません。
なかなか除雪車の件が解決しないうちに、母の具合が悪くなり、解決してまもなく、他界しました。
更新の時間など十分にあったのですが、申し訳ない...ぱいぽ家族のお話
特に除雪車との件では、みなさんにご心配をおかけしたままで申し訳ありません。
なかなか除雪車の件が解決しないうちに、母の具合が悪くなり、解決してまもなく、他界しました。
更新の時間など十分にあったのですが、申し訳ないと思いながら、なかなかこちらに戻る気になれませんでした。ごめんなさい。
これから余裕があるときには前のようにぼちぼちと更新していきますので、たまにのぞいていただければ幸いです。]]>除雪車にぶつけられましたhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=1032008-03-02T11:53:26+09:002008-03-02T03:04:13Z2008-03-02T02:53:26Z今年の札幌の雪解けは早いようですが、それまでは降ったり解けたりを繰り返すそうです。今日は雪は降っていませんが、このごろはたびたび大雪が降り、道には雪山がうずたかく積みあがっています。
うちの町内会でも、除雪業者が先週、除排雪を行いました。(その後の大...ぱいぽぱいぽのひとりごと
うちの町内会でも、除雪業者が先週、除排雪を行いました。(その後の大雪でまた山ができてしまいましたが)
その除雪車と、夫の車がぶつかりました。
除雪をしている車から3軒ほど離れて停車していたところ、急に除雪車がバックしてきて、フロント大破です。幸い、けがはなかったのですが(翌日首が痛いと言っていました)、相手は、夫がつっこんできたと主張しています。
「おれは、ちゃんと後ろを確認していた」
と、かなり強気。
目撃をした人も、はじめは夫が停車していたと警察に言っていたのですが、最近あやふやに……。
物損ということで届けたのが災いしたようです。人身事故なら、ちゃんと資料がそろったのですけどね。
ここ2、3日、夫は他の目撃者を探したり、警察に電話をかけたりと大変です。
相手は、札幌市が指定している除雪業者の1人。でも、私の父もあやうくひかれそうになったと、怒っていて、それでいいのか、と、思うぱいぽです。
]]>光の旅 かげの旅http://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=1022008-03-02T11:30:28+09:002008-03-02T02:47:13Z2008-03-02T02:30:28Zこの本は、安野光雅さんの「さよならさんかく」についてブログにかいたとき、「くどー★La★ちぇこさんの絵本日記 」のくどー★La★ちぇこさんに教えていただいた1冊です。
今回、4年生に読んでみました。
夜明けに家を出て、街へ向かい、街で1日をすごし、日がくれ...ぱいぽ 作者名 し
今回、4年生に読んでみました。
夜明けに家を出て、街へ向かい、街で1日をすごし、日がくれてから家にもどる、ただそれだけのストーリーです。
内容的には、たんたんと時が過ぎていき、人をひきつけるものはあまりないのですが、とにかく絵がすばらしい。
白と黒だけで表現された世界。色がないぶん、圧倒的な存在感を感じさせられます。
そして、おもしろいしかけが……。
最後まで読んでいき、これで終わりとなったとき、本をくるっとさかさまにします。
そうすると、これまで読んでいたページを上下さかさまにした状態で、もう一度読んでいくことができるのです。
普通にみていくと、それは昼の世界…「光の旅」
ひっくり返してみていくと、それは夜の世界…「かげの旅」
文字はひっくりかえしたものがそれぞれ下のほうに印刷されているのですが、絵は1枚を上下さかさまに見ることになります。
同じ絵を上から見ても下から見ても、それぞれ、ちゃんと絵としてなりたって違う場面を表しているのです。
子どもたちに読んだときは、さかさまになった後、ページがめくられるごとに、
「オー」
というおどろきの声があがりました。
そして、読み終わると、
「すごい。おもしろいというより、すごい。」
口々に言っていました。
ときには、こんなふうに、絵そのものを純粋に楽しむ絵本もいいなあと思います。
(ただ年齢の低い子には、難しいかもしれません)
光の旅 かげの旅
絵本の部屋 しかけ絵本の本棚
アン・ジョナス/〔著〕 内海まお/訳
出版社名 評論社
出版年月 1984年4月
ISBNコード 978-4-566-00208-1
(4-566-00208-X)
税込価格 1,365円
頁数・縦サイズ 1冊 25cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>おにたのぼうしhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=1002008-02-03T20:38:54+09:002008-02-03T11:38:54Z2008-02-03T11:38:54Z低学年から読みました。昔、3年生の教科書にのっているのを見たことがあります。
節分の夜。
気のいい、小さなくろおにの子「おにた」は、住処に豆まきをされ、出ていくことになりました。
「人間っておかしいなあ。おには悪いって決めているんだから。おににも、...ぱいぽ 作者名 あ
節分の夜。
気のいい、小さなくろおにの子「おにた」は、住処に豆まきをされ、出ていくことになりました。
「人間っておかしいなあ。おには悪いって決めているんだから。おににも、いろいろあるのにな。」
つのかくしの古いむぎわらぼうしをかぶって雪のまちを歩きまわり、ようやく豆やヒイラギのない家を見つけました。
そこは女の子と病気のお母さんが住んでいる貧しい家でした。食べるものひとつない台所。でも、女の子が一生懸命お母さんを心配させないように、赤ご飯とうぐいす豆を食べたと話しているのを見て、おにたは夢中で寒い外へ飛び出しました。
もどってきたおにたは、女の子に、女の子が食べたとおかあさんに言ったままのごちそうをさしだしたのです。
ぱっと顔が赤くなりにこっと笑った女の子。
でも、次の瞬間、女の子は言ったのです。
「わたしも、まめまきしたいなあ。
おにがくれば、かあさんの病気はもっと悪くなるわ。」
それを聞いたおにたは……。
作者は「車のいろは空のいろ」のあまんきみこさん。出版年月日から見ると、1969年にこれを書き、その6年後に「ちびっこちびおに」を書いたようです。
「ちびっこちびおに」も、おにたと同じように気のいいおにの子が出てきます。そして、おにたのように無我夢中で子どもを助けましたが、その結果は、おにたとは違うものになりました。
おにたが、つのかくしのぼうしをぬぐことなく、
「おにだって、いろいろあるのに。おにだって……。」
と言って、こおりがとけたようにいなくなるのに対して、
「ちびっこちびおに」は、ぼうしをぬいで、つのを見せてしまい、くったくなく受け入れてくれた子ども達と仲良く遊ぶのです
あまんきみこさんは、「おにた」で書いた、ついにわかりあえなかったままの人間とおにの関係を「ちびおに」ですくってくれたのかな、などと、思ったりします。
おにたがいなくなったあとに、むぎわらぼうしがぽつんと……。そのなかには、あたたかい黒い豆が……。
この話を大勢に読むと、この豆が、おにたか、そうでないかで、解釈がわかれます。
私はやっぱりおにたは豆になったと思うのですが、おにたは女の子に豆をおいて人間の世界に分かれをつげたのだという子もいます。豆になるのは救われなさすぎるといったことから、豆になったのではないと思いたいという人もいました。
結局、どちらもいいのかな…と、今は考えています。
節分というと、真っ先に思い浮かぶ話です。
(「スランになりたいな」での記事に加筆)
おにたのぼうし
あまんきみこ/ぶん いわさきちひろ/え
出版社名 ポプラ社
出版年月 1969年
ISBNコード 4-591-00529-1
税込価格 1,050円
頁数・縦サイズ 1冊 25cm
]]>鬼ぞろぞろhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=992008-01-17T13:44:26+09:002008-01-17T04:44:26Z2008-01-17T04:44:26Z中世説話文の「今昔物語集」の中の鬼のつばで姿をけされてしまった男の話をもとに、舟崎克彦が文を書き、赤羽末吉さんが絵をかいた本です。
言葉の雰囲気も含めて楽しもうとするなら中学年ぐらいからが適当かと感じます。
ただ、今は、学校で怪談話をしたりすると、...ぱいぽ 作者名 あ
言葉の雰囲気も含めて楽しもうとするなら中学年ぐらいからが適当かと感じます。
ただ、今は、学校で怪談話をしたりすると、とたんにおうちの方から苦情が入ったりするので、与え方にはちょっと気をつけて…というか、今のところ、自分の子にしか読んでいません(^^ゞ
でも、いい本です。
もともと赤羽末吉さん、大好きなんです。「スーホの白い馬」をはじめ、絵のいろいろな描きかたを追求していた方だったなあと感じています。
この絵本の中世のあやしい感じも赤羽さんの絵によるものが大きいなあ。
舟崎克彦さんの文も今昔物語の簡潔さや緊張感をそこねず巧みだなあと感じます。
いいなあ。
舞台は中世の都。
おおみそかに鬼の行列に会い生きたここちもない男。
「こんな名もないやつを、からかってもおもしろくない。」
と、鬼どもは、つばをはきかけ歩み去っていきます。
ところが、それによって男は姿が人間から見えなくなってしまうのです。
身分が低いと鬼にも相手にしてもらえないんですね。なんというか……厳しいものです。
男は元日の朝から観音様に姿をもとにもどしてもらうために観音堂にこもります。
ところが、腹がへり、おまいり客の弁当を盗み食いをすることに。
そうして、ついには、いろいろな盗みを働くことになるのです。
はじめは、ほんのちょっとした悪さがどんどんエスカレートしていく様子……昔も現在もそういうことってあるのだなあと、感じます。
夜は盗みをして、昼はいっしんにお祈りをする男。
人間の弱さがあらわれています。
男は、盗んだものを溜め込んで、
「これで、観音様がおれのすがたをもとどおりにしてくだされば、いうことなしじゃ」
なんて、あごをさすりながら悦にいっているのです。
人間って身勝手なものですね。こんな男を観音様が救ってなんてくれるはずがない、と、思います。
ところが、ある日、観音様が現れておつげをするのです。
観音堂を出てはじめに出会った者の言うことを聞くがよい、と。
男が出会った者は男をつれまわし、さらにおそろしいことを男にさせようとします。
はじめ気がつかなかったのですが、娘が、男をつれまわす者が実は鬼ではないかと、絵を見て指摘しました。
なるほど、確かにそういわれて見ると、ページをめくるうちに、だんだん角のようなものが生えてきているのです。
これは、赤羽さんの解釈でしょうか?今度今昔物語を読んでみたいと思います。
ところで、最後の最後に男は自分自身をふりかえり、踏みとどまります。
人間の弱さとそして強さの両方を簡潔に表現している絵本です。
(「スランになりたいな」からのほぼ転載です)
鬼ぞろぞろ
赤羽末吉の本
舟崎克彦/文 赤羽末吉/絵
出版社名 偕成社
出版年月 1979年
ISBNコード 978-4-03-963040-7
(4-03-963040-8)
税込価格 1,890円
頁数・縦サイズ 1冊 27cm ]]>長いこと音信不通でごめんなさいhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=972008-01-14T12:23:18+09:002008-01-14T03:23:18Z2008-01-14T03:23:18Z長いことご無沙汰してしまいました。コメントもたくさんいただいていて申し訳ありません。
あのあと、大腸憩室炎になり、1か月ほどごたごたしてしまいました。その後もなかなか意欲がわかず、ふと気づくとこんなにご無沙汰していました。
コメントをいただいた方たちに...ぱいぽぱいぽのひとりごと
あのあと、大腸憩室炎になり、1か月ほどごたごたしてしまいました。その後もなかなか意欲がわかず、ふと気づくとこんなにご無沙汰していました。
コメントをいただいた方たちには、後日ぽつぽつとうかがいたいと思います。
これからは、「気づくと更新していた」というようなブログになると思いますが、もし気が向いたら目を通していただけるとうれしいです。]]>連休は登別http://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=922007-05-03T13:38:52+09:002007-05-03T04:38:52Z2007-05-03T04:38:52Zやっと時間ができたので、これから主人の実家に行ってきます。
場所は登別。
室蘭に近いので、がんばっている室蘭水族館に行ってみようかと思っています。
温泉にも行けるかな。行けたら、温泉情報、アップします♪
では、また(^^)ぱいぽぱいぽのひとりごと
場所は登別。
室蘭に近いので、がんばっている室蘭水族館に行ってみようかと思っています。
温泉にも行けるかな。行けたら、温泉情報、アップします♪
では、また(^^)]]>彼の手は語りつぐhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=902007-05-03T12:12:48+09:002007-05-03T03:12:48Z2007-05-03T03:12:48Z前の記事でいろいろ書きましたが、気をとりなおして「彼の手は語りつぐ」を。
「本・物・嗜・好」のbincaさんのところで紹介されていた本です。
どうしても読みたくてすぐ買ったのですが、なかなかすぐにはブログに書けませんでした。
作者は「ありがとう、フォルカ...ぱいぽ 作者名 ほ
「本・物・嗜・好」のbincaさんのところで紹介されていた本です。
どうしても読みたくてすぐ買ったのですが、なかなかすぐにはブログに書けませんでした。
作者は「ありがとう、フォルカーせんせい」(このブログの記事はこちら)のパトリシア・ポラッコ。彼女の絵本は家に伝わってきたことや自分が経験したことをもとにしているのですが、事実の重みが伝わってきていつも心を動かされます。
この「彼の手は語りつぐ」も、ポラッコさんの家で5代にわたって語りつがれてきた物語です。話の舞台は南北戦争(1861年-1865年)の終わりごろなので、およそ140年間伝えられてきた話ということになります。
覚悟を持って戦争に出かける黒人の少年と、にこにこして(そう見えます)出かける白人の少年。
黒人の少年はピンクス・エイリー(ピンク)、白人の少年はシェルダン・カーティス(セイ)。
戦場でけがをし、部隊におきざりにされたシェルダンを助けたのは、やはり自分の部隊(黒人部隊)とはぐれたピンクスでした。
2人は南部のピンクスのお母さんの家へたどりつきます。
ピンクスは、奴隷の身であったのにもかかわらず文字を読み書きすることができ、この戦争を自分たちの戦争だと理解し、シェルダンのけがが治ったらもう一度戦場にもどらなければと決意しています。
「奴隷に生まれるってことは、苦しみがどっさりってことなんだ。
でも、エイリーのだんなに読み書きを教わってから、
おれはわかったんだ。
たとえ奴隷でも、自分のほんとうの主人は、
自分以外にはいないってことを」
反対に、シェルダンは、気が弱く、幼さすら感じます。ただ一つの誇りは、自分の手でエイブラハム・リンカーンと握手をしたということ。
ピンクスもピンクスのお母さん(モー・モー・ベイ)も、そんなシェルダンをあたたかく包んでくれます。
シェルダンとピンクス、モー・モー・ベイの間の会話で話は進んでいくのですが、戦場にもどることになり泣くシェルダンとモー・モー・ベイのやりとりは、とりわけ、素朴な愛とはこういうものだと強く感じさせてくれます。
「ぼくは、ピンクスみたいに勇敢じゃないんだ。ぼくはこしぬけだよ」
「なあぼうや。勇敢だってことは、
こわさを感じないっていう意味じゃないんだよ、
わかるかい?」
(中略)
「さあ、ぼうや、だきしめてあげよう。
ぼうやはいつかきっと、おじいさんになるよ。(略)」
でも、2人が戦場にもどろうとした朝、モー・モー・ベイは南軍の兵士に射殺されます。
そして、その後、戦場にもどる途中で2人も南軍の兵士にとらえられるのです。
別々に引き裂かれそうになったとき、
ピンクは、ぼくに手をのばしていった。
「おれの手を握ってくれ。
リンカーンさんと握手したその手で、セイ、もう一度だけ」
引き離されるまで握り合った手。
そして、ピンクスは死に、シェルダンは生き残ります。ピンクスが収容所に到着した数時間後に殺されたということは、黒人だったからということでしょう。
ピンクス・エイリーには、彼を語りついでくれる子供はいません。でも、シェルダンは、娘に、娘はその娘にと、この話を語りついできました。
そうして、パトリシア・ポラッコがこの本を書きました。ピンクス・エイリーを記憶にとどめるために。
子供や孫の写真の絵とともに、作者からのメッセージが書かれた最後のページを読むといつも涙がこみあげてきます。
この話を読むと、戦争でだれひとり語るものがいなくなってしまった大勢の人たちのことを考えてしまいます。
私たちにも語っていかなければならない多くのことがあると感じます。
表紙の絵は、2人がにぎりあった手。
なんだか違和感があって、よく見たら、2人以外の手がシェルダンの手をつかんでいるのです。絵本のなかにもその場面はかかれていて、それを見ると、その手は2人を引き離そうとしている人間の手であることがわかります。
思いを伝えようとしている手と、それを引き離そうとする手。
この絵を表紙にした人の思いが感じられるのは、深読みかな……。
是非、子どもたちに読みたいと思っていましたが、背景の難しさなどから小学生には無理かと考えていました。
ところが、光村の6年生の国語の教科書で紹介されていたことを娘が教えてくれました。
ちよっとびっくりしました(^^ゞ
ちなみに、原題は、
Pink and Say
(訳者がつけた題名がすてきです。最近映画などで原題をそのままにつける場合が多いですが、こういった例を見ると、やっぱり、美しい日本語の題名をつけてほしいものです)
彼の手は語りつぐ
パトリシア・ポラッコ/文と絵 千葉茂樹/訳
出版社名 あすなろ書房
出版年月 2001年5月
ISBNコード 978-4-7515-1984-4
(4-7515-1984-0)
税込価格 1,680円
頁数・縦サイズ 47P 29cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>書き手は同一人物?それとも…?びっくりしました。http://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=912007-05-03T06:59:01+09:002007-05-02T22:22:11Z2007-05-02T21:59:01Z「彼の手は語りつぐ」というパトリシア・ポラッコさんの本をブログに書こうと思い、書き始めました。
そういえば、彼女は「チキン・サンデー」という本も書いていると、だれかのブログで読んだ記憶があり(これもいい本のようで、今度ぜひ読んでみたいと思っているんで...ぱいぽぱいぽのひとりごと
そういえば、彼女は「チキン・サンデー」という本も書いていると、だれかのブログで読んだ記憶があり(これもいい本のようで、今度ぜひ読んでみたいと思っているんです)どんな本だったかなあと、「チキン・サンデー」で検索してみました。
適当に1つのブログを読んでみて、ふむふむ。
そのあと、「絵本ナビ」でも見つけたので、ふむふむ……え、何か、違和感が……。
このフレーズ、記憶にある…。
もしかして……。
さっき読んだブログへもう一度とび、確認。
びっくり、一言一句違わない文章だったのです。
う〜ん、気になります。もしかしたら、この二人の書き手は同一人物?
それとも……。
はじめに読んだブログには、コメント欄がついていないので、疑問に思ったことを書けません。
絵本ナビには、
記事についてコメントをする欄が見当たりません。
気になって、一時「彼の手は…」を中断。
このブログの記事になってしまいました。
(追記)
他のいろいろな本の記事を2つのサイトで見比べたところ、同じ本についての記事は同じ文章だったので、どうやら同じ人物のようです(^^ゞ
でも、絵本ナビには、「当サイトのすべての画像、文章、その他のコンテンツについて、許可なく転載を禁じます。」と、書かれているので、同一人物でも、二つのサイトで同じ記事をのせるのは?(がんばって書いた文章、ひとつのところだけに載せて終わりというのはもったいないという気持ちはわかりますが)]]>ことりをすきになった山http://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=872007-04-29T08:21:58+09:002007-05-02T08:57:48Z2007-04-28T23:21:58Zいろいろな方のブログを訪問すると、日本列島って、本当に縦に長いんだなあと感じます。こちらでまだ雪が降っている時期に、桜が咲いているなどという話を聞くと、なんだか不思議な気持ちになります。テレビでもそういった報道は見るのですが、ブログのいろいろな方の記事...ぱいぽ 作者名 か
ところで、札幌も最近、エゾムラサキツツジが咲き始めました。うちの庭は日陰になる部分が多いのですが、それでも、クロッカスが咲いています。
長い冬。白一色で何もなかった世界にときはなたれたように一気に花が咲きほこるのが札幌(北国?)の春です。桜も梅もツツジもレンギョウも……もうすぐ、一年で一番花の美しい季節が札幌にもやってきます。
生き物がこの世界にあふれている喜びを感じます。
ところで、そんな喜びを一度も感じたことがなかったのが、
「ことりをすきになった山」です。
荒れ果てた野原にそびえ、冷たさしかしらなかった岩だらけの山。
そこにある日やってきたのは、一羽の小鳥のジョイでした。
その体のやわらかさにひかれた山は、自分のところにずっといてほしいと小鳥に頼みます。
けれども食べ物も水もない山にはいられない小鳥は、山に長くはいられません。
毎年命をひきつぎながら、この山に来るということを約束するだけでした。
それから毎年、春が来るたびにやってくる小鳥。
小鳥は代が代わっても、いつもジョイという名前です。
「なんとかここにいてもらえないかな」
と頼む山。
「無理だわ。でも来年の春も必ず参ります」
と答えるジョイ。
百回目のそうしたやりとりのあと、
百回目の願いをことわられ、空に消えていく小鳥を見送る山。
山は、そのつらさに耐えかねて、心臓が爆発し、涙を一気にふき出したのでした。
そんな山に、翌年も小鳥がやって来ます。
でも、その年は、いつもと違ってひとつぶの種を加えていました。そして……。
作者の人類学者のマクラーレンさんは
「永い年月がもたらす変化のすごさ、
ひとつの命にたくされた何かが
時間をこえてうけつがれていくすばらしさに魅せられて、
一人類学者としての夢を描いてみました」
と書いています。
永い永い時の流れを舞台にした愛と希望にみちあふれたなんとも美しい話。
読み終わって満足感を持って本を閉じることができる一冊です。
エリック・カールのコラージュとこの内容が奏でるハーモニーのようなものが感じられて、個人的には彼の本のなかでは「はらぺこあおむし」とならんで最も好きな絵本です。
ルビがふってあり難しい言葉は使われていませんが、内容的には小学校中学年ぐらいからが適当だと思います。文章もかなりボリュームがあります。
ことりをすきになった山
エリック・カールの絵本
エリック=カール/絵 アリス=マクレーラン/文 ゆあさふみえ/訳
出版社名 偕成社
出版年月 1987年10月
ISBNコード 4-03-327340-9
頁数・縦サイズ 1冊 30cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>ちょっと早い母の日http://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=862007-04-29T08:21:20+09:002007-04-28T23:21:20Z2007-04-28T23:21:20Z忙しいのと「春眠暁を覚え」ないために、このところ朝起きることができず、ふと気がつくと、1週間更新していませんでした。
ほとんど書いていた記事もアップしていなかったことに気づきました。
ほぼ一週間前の記事ですが、せっかく書いたので、気が向いたら読んで...ぱいぽ家族のお話
ほとんど書いていた記事もアップしていなかったことに気づきました。
ほぼ一週間前の記事ですが、せっかく書いたので、気が向いたら読んでくださいね(^^ゞ
(先週の日曜日です)
夕方、突然娘が家からいなくなりました。
そばでテレビを見ていたと思ったのに、ふと気がつくと、姿が見えません。
下のおじいちゃんのところに行ったのかと思いましたが、いません。
今まで、どこかへ出かけるときは必ず行き先を言っていったのに変だなあと思っていると、しばらくして帰ってきました。
そして、
「母の日っていつだっけ?」
と、聞いてきました。
「5月の第2日曜日だと思うよ」
と、いうと、
「は〜?」
よく話を聞いてみると、
テレビで、母の日のプレゼントの予約のCMをやっているのをみていた娘、
「今日が母の日だったかも……。確か日曜日だったし……」
と、思ったらしいのです。
そこで、急遽家を出てプレゼントを買いに行ったという次第。
買ってきたのは、「梅果実酒 入浴剤」。
残念ながら飲めないし、アルコールは入っていないのですが、においはなんとなく果実酒でした。なかなか粋なプレゼント、娘の勘違いのおかげで、ひとあし先に母の日を楽しませてもらいました(^^)]]>ふたりhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=852007-04-22T15:34:57+09:002007-04-22T12:47:39Z2007-04-22T06:34:57Z年少さんからで十分だと思いますが、ひらがなの「り」を習ったばかりの子に、是非、読んであげたいといつも思う一冊です。
短い本なので、小学校での「り」の学習の際のことば集めの導入でも使えそうです。
1ページ目、ねこが笑っています。
にやり
と...ぱいぽ 作者名 せ
短い本なので、小学校での「り」の学習の際のことば集めの導入でも使えそうです。
1ページ目、ねこが笑っています。
にやり
と、いうひとこと。
2ページ目、ねずみが現れ、
きらり
ねこの目が光ります。
ここから、ねことねずみの攻防が始まります。
それが、すべて、「り」で終わる3文字の言葉と絵であらわされています。
最後に、二匹が並んで寝てしまい、
ふたり
で、おわりかと思ったら、最後のページにちゃんと、本当のおわりの言葉が書かれています。ご飯を食べて、ごちそうさまと思ったら、最後に思わぬデザートが出てきた気分です。
瀬川康男さんが遊び心たっぷりに作ったのではないかと思われる1冊。
色数をおさえ、すみずみまで気を配り、味わい深い絵……画家の仕事とはこういうものなのかと感じる、美しい絵本です。
瀬川康男さんは松谷みよ子さんと組んで「いないいないばあ」「あなたはだあれ」などのあかちゃんの本や、谷川俊太郎さんと「ことばあそびうた」のシリーズなどを創った画家です。「ふしぎなたけのこ」「やまんばのにしき」なども有名。手を抜くことなく描かれた絵がすてきです。(拙稿「いないいないばあ」はこちら)
(追記)この本をテーブルに出していたら、中1の娘が、
「この本、大好きだったよ!」
と、手にとり、読んで、
「なごむよね」
と、話していきました。
やっぱり、とってもいい本です(^^)
ふたり
瀬川康男/さく
出版社名 富山房
出版年月 1981年9月
ISBNコード 978-4-572-00264-8
(4-572-00264-9)
税込価格 1,260円
頁数・縦サイズ 27P 22×26cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>娘と息子のはしかの予防接種…検討していますhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=842007-04-18T06:53:24+09:002007-04-17T22:09:49Z2007-04-17T21:53:24Z本州で麻疹(はしか)が流行っているとか……。
以前から予防接種は1回では不十分であるといわれていました。政府広報オンラインによると、今年度から制度が変わったようですが、成人や就学後の子どもたちに大しては措置はないようです。
私も主人も子どものころにかか...ぱいぽぱいぽのひとりごと
以前から予防接種は1回では不十分であるといわれていました。政府広報オンラインによると、今年度から制度が変わったようですが、成人や就学後の子どもたちに大しては措置はないようです。
私も主人も子どものころにかかっていますが、中1の娘と小4の息子は予防接種のみ……。
思い出すのは、息子が保育園に入るとき、水ぼうそうの予防接種と麻疹の予防接種のどちらを先にしたらよいかを病院で聞いたとき、
「水ぼうそうが特に流行っていないなら、はしかの予防接種をしたほうがいいよ。体の中までできるから。」
と、言われたことです。
大変な病気なんですね。
そういえば、昔は「疱瘡は器量さだめ、はしかは命さだめ」とか、言われていたとか。
娘と息子の2回目のはしかの予防注射を真剣に検討しています。
(追記)はしかとは関係ないのですが、長崎市長への銃撃、本当にゆるせません。ご冥福をお祈りします。
]]>日本の材木 杉 <気になる日本の木>シリーズhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=832007-04-17T04:53:25+09:002007-04-16T19:53:25Z2007-04-16T19:53:25Zクモに引き続き、ちょっぴり嫌われている(?)ものを題材とした本を一冊。
杉のない北海道での花粉症は白樺が多いのですが、本州ではやはり杉が花粉症のいちばんの原因ですよね。
すっかり嫌われ者の感がありますが、杉は実は登呂遺跡から使われていた板が発掘される...ぱいぽ 作者名 ゆ
杉のない北海道での花粉症は白樺が多いのですが、本州ではやはり杉が花粉症のいちばんの原因ですよね。
すっかり嫌われ者の感がありますが、杉は実は登呂遺跡から使われていた板が発掘されるほど昔から日本人の生活に役立ってきたものだそうです。
と、これは、この本の受け売りです。
中学年から高学年向けのシリーズの一冊ですが、この本は中学年からでいいと思います。
同じ「気になる日本の木」シリーズの「松」などもおもしろいのですが、やや固いところがあります。
これはその固さを解消するためか、なぜか、いろいろな時代の人を集めて「杉発見の旅」なるものを企画し、タイムツアーをさせてしまったのです。
ガイドさんは「杉田杉子」、参加者は、弥生(?)時代から「スギタケルノオオキミ」鎌倉(?)時代から「杉守板義」現代から「杉本茂」です。全部「杉」に関係があると思ったら、残る1人は「一心太助」でした。
もうこの辺から、ぱいぽと娘、息子は、大ウケです。なぜか、この一心太助、いつも見得を切った顔で絵本のページに登場するんです。この一心太助を見たいためにどんどんページをめくっていきました。この一心太助を見ていると、なんだか作者の涙ぐましい努力が伝わってくるようです。
ところで、一心太助ががんばっているといって、この本の内容は、けっしておちゃらけたものではありません。杉がどうしてこんなに植えられることになったのか、そうして、どんなふうに私たち日本人の生活にかかわってきたかを、しっかり伝えてくれます。
ぱいぽがおもしろかったのは、板を何枚かと底になる丸い板を使って組み立て「たが」をはめて同じ入れ物を作っても、その板が「柾目」と「板目」では、用途が異なるということでした。
水や空気が通りやすく、ぬれたり乾いたりしても、はばがほとんど変わらない「柾目」の板と、反対に、はばは大きく変わるけど、水や空気が通りにくい「板目」の板の、性質の違いを上手に使っているのです。
この本では「おけ」と「たる」を例としてあげていました。
また、杉の山の手入方法や、手入れの大切さなどにもさりげなく触れていました。
杉の学名「クリプトメリア・ヤポニカ」も紹介されていました。
「ヤポニカ」…日本のことです。
やはり、日本人とは縁の深い木なのですね。
そんな杉の木が、ただただ迷惑なものとしてのみ注目されているのは、なんだか悲しい気がします。
ただ、ぱいぽは北海道に住んでいるので(北海道と沖縄にはないそうです)こんなことが言えるのかもしれませんが……。
気になるシリーズの気になる一冊です。
日本の材木杉
絵本〈気になる日本の木〉シリーズ
ゆのきようこ/文 阿部伸二/絵
出版社名 理論社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-652-04037-9
(4-652-04037-7)
税込価格 1,470円
頁数・縦サイズ 〔55P〕 26cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>ヘレン、ようこそどうぶつえんへhttp://paipo-ju3000.jugem.jp/?eid=812007-04-15T21:22:20+09:002007-04-15T12:26:57Z2007-04-15T12:22:20Z小学校では、理科で昆虫の学習をしますし、生活科でも昆虫と触れ合う時間があります。
そんなこともあって、子どもたちは、トンボやチョウ、バッタなどは身近に感じているようです。カブトムシやクワガタなども好きですよね。(ぱいぽはカブトやクワガタは大丈夫ですが、...ぱいぽ 作者名 く
そんなこともあって、子どもたちは、トンボやチョウ、バッタなどは身近に感じているようです。カブトムシやクワガタなども好きですよね。(ぱいぽはカブトやクワガタは大丈夫ですが、他の弱々しい昆虫は苦手です)
では、クモ(蜘蛛)は?
理科の時間での扱いは、「体が2つに分かれていて、足が8本なので昆虫ではない」というだけ……。昆虫と違い、クモを飼育してみましょう、なんて、どこにもありません。
あの顔を拡大した写真を見ただけでも、クモが好きな人はめずらしいかも知れません。
歩いていてクモの巣が顔にひっかかったりするのなんか、いやだし……。
文学のなかでも、あまりいいようには書かれていません。
「ダレン・シャン」では、マダム・オクタというクモを飼っていますが、強烈な毒をもつ毒蜘蛛だし……。
もしかしたら、この本を読むと、そんなクモやクモの巣に対する見方がちょっぴり変わるかもしれません。
1年生から読みました。年長さんでも大丈夫だと思います。
とびらの絵で、男の子が箱をかかえて歩いていくところから話は始まります。
この、とびらから話が始まる手法を、作者のマーガレット・ブロイ・グレアムさんは、よく使っています。あの「どろんこハリー」の作者でもありますが、それでも同様でした。
男の子が動物園の前に置いた箱の中には、引っ越すことになったため飼えなくなったペットがいました。名前はヘレンです。
箱を開けると、とびだしたのは、クモ。
ヘレンは、クモだったのです。
つかまえようとする園長さんの手をするりと逃げたヘレンは、動物園のいろいろな動物のおりの中に網をはり、たくさんいるハエたちを食べ始めました。
それまでハエに悩まされていた動物たちは、大喜び。それまでとはうってかわって、のびのびとし始めます。
…ところがある日、市長さんの視察が来ることになりました。
そこで、クモのすまで徹底的になくしてしまう大掃除が始まりました…。
クモのすをはらわれたヘレンはかくれてしまいます。
実は、大掃除を始めるとき、動物園のおじさんのジョーくんが言ったのです。
「クモだって なにかの やくに たつはずです」
でも、園長さんは、
「クモの すは ふけつに みえる だけだよ。」
園長さんは、動物たちがのびのびと生き生きとしているのは、自分たちの力だけだと思ってしまったのです。
その結果起こったことは、園長さんが思いもしなかったものでした。
やがて、園長さんがクモの重要性に気づいて、この物語は、ハッピーエンドを迎えます。
人間がその場その場を快適に過ごすために行ったこと、その場をしのぐために行ったことは、大きな目で見ると大きな問題のあることがあるのだ、ということも伝えているように感じるのは大人の深読みかな(^^ゞ
それは、さておき
この本、ストーリのおもしろさもさることながら、絵もとても楽しいです。
ヘレンが来る前のおりの中の動物の困っている様子と、後ののんびりした様子など、小さい子にもはっきりわかるようかきわけられています。
そして、読者が見たいと思うものがすべてきちんとかきこまれています。
小さい子どもは、文に書いてあることを絵の中で探そうとし、それがかかれていないと、本そのものに興味を失ってしまうことがあるのですが、この本はそういうことがありません。
だから小さな子であっても満足してみていけるのだと思います。
……しかし……引っ越してもクモぐらいかえると思うのですが……それに、こんなにハエがいるって、掃除がもしかして足りないんじゃないの?……そんなふうに私はつっこんでしまうところがあるのですが、これまで読んだなかでそれを指摘した子どもたちはいませんでした。
いずれにせ、子どもたちのクモに対する意識をちょっとだけかきまわす1冊です。
ヘレン、ようこそどうぶつえんへ
マーガレット・ブロイ・グレアム/さく・え とものふゆひこ/やく
出版社名 キッズメイト
出版年月 2000年6月
ISBNコード 4-907822-00-6
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→]]>