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連休は登別
- 2007.05.03 Thursday
- ぱいぽのひとりごと
- 13:38
- comments(14)
- trackbacks(6)
- by ぱいぽ
やっと時間ができたので、これから主人の実家に行ってきます。
場所は登別。
室蘭に近いので、がんばっている室蘭水族館に行ってみようかと思っています。
温泉にも行けるかな。行けたら、温泉情報、アップします♪
では、また(^^)
場所は登別。
室蘭に近いので、がんばっている室蘭水族館に行ってみようかと思っています。
温泉にも行けるかな。行けたら、温泉情報、アップします♪
では、また(^^)
彼の手は語りつぐ
- 2007.05.03 Thursday
- 作者名 ほ
- 12:12
- comments(5)
- trackbacks(0)
- by ぱいぽ
前の記事でいろいろ書きましたが、気をとりなおして「彼の手は語りつぐ」を。
「本・物・嗜・好」のbincaさんのところで紹介されていた本です。
どうしても読みたくてすぐ買ったのですが、なかなかすぐにはブログに書けませんでした。
作者は「ありがとう、フォルカーせんせい」(このブログの記事はこちら)のパトリシア・ポラッコ。彼女の絵本は家に伝わってきたことや自分が経験したことをもとにしているのですが、事実の重みが伝わってきていつも心を動かされます。
この「彼の手は語りつぐ」も、ポラッコさんの家で5代にわたって語りつがれてきた物語です。話の舞台は南北戦争(1861年-1865年)の終わりごろなので、およそ140年間伝えられてきた話ということになります。
覚悟を持って戦争に出かける黒人の少年と、にこにこして(そう見えます)出かける白人の少年。
黒人の少年はピンクス・エイリー(ピンク)、白人の少年はシェルダン・カーティス(セイ)。
戦場でけがをし、部隊におきざりにされたシェルダンを助けたのは、やはり自分の部隊(黒人部隊)とはぐれたピンクスでした。
2人は南部のピンクスのお母さんの家へたどりつきます。
ピンクスは、奴隷の身であったのにもかかわらず文字を読み書きすることができ、この戦争を自分たちの戦争だと理解し、シェルダンのけがが治ったらもう一度戦場にもどらなければと決意しています。
「奴隷に生まれるってことは、苦しみがどっさりってことなんだ。
でも、エイリーのだんなに読み書きを教わってから、
おれはわかったんだ。
たとえ奴隷でも、自分のほんとうの主人は、
自分以外にはいないってことを」
反対に、シェルダンは、気が弱く、幼さすら感じます。ただ一つの誇りは、自分の手でエイブラハム・リンカーンと握手をしたということ。
ピンクスもピンクスのお母さん(モー・モー・ベイ)も、そんなシェルダンをあたたかく包んでくれます。
シェルダンとピンクス、モー・モー・ベイの間の会話で話は進んでいくのですが、戦場にもどることになり泣くシェルダンとモー・モー・ベイのやりとりは、とりわけ、素朴な愛とはこういうものだと強く感じさせてくれます。
「ぼくは、ピンクスみたいに勇敢じゃないんだ。ぼくはこしぬけだよ」
「なあぼうや。勇敢だってことは、
こわさを感じないっていう意味じゃないんだよ、
わかるかい?」
(中略)
「さあ、ぼうや、だきしめてあげよう。
ぼうやはいつかきっと、おじいさんになるよ。(略)」
でも、2人が戦場にもどろうとした朝、モー・モー・ベイは南軍の兵士に射殺されます。
そして、その後、戦場にもどる途中で2人も南軍の兵士にとらえられるのです。
別々に引き裂かれそうになったとき、
ピンクは、ぼくに手をのばしていった。
「おれの手を握ってくれ。
リンカーンさんと握手したその手で、セイ、もう一度だけ」
引き離されるまで握り合った手。
そして、ピンクスは死に、シェルダンは生き残ります。ピンクスが収容所に到着した数時間後に殺されたということは、黒人だったからということでしょう。
ピンクス・エイリーには、彼を語りついでくれる子供はいません。でも、シェルダンは、娘に、娘はその娘にと、この話を語りついできました。
そうして、パトリシア・ポラッコがこの本を書きました。ピンクス・エイリーを記憶にとどめるために。
子供や孫の写真の絵とともに、作者からのメッセージが書かれた最後のページを読むといつも涙がこみあげてきます。
この話を読むと、戦争でだれひとり語るものがいなくなってしまった大勢の人たちのことを考えてしまいます。
私たちにも語っていかなければならない多くのことがあると感じます。
表紙の絵は、2人がにぎりあった手。
なんだか違和感があって、よく見たら、2人以外の手がシェルダンの手をつかんでいるのです。絵本のなかにもその場面はかかれていて、それを見ると、その手は2人を引き離そうとしている人間の手であることがわかります。
思いを伝えようとしている手と、それを引き離そうとする手。
この絵を表紙にした人の思いが感じられるのは、深読みかな……。
是非、子どもたちに読みたいと思っていましたが、背景の難しさなどから小学生には無理かと考えていました。
ところが、光村の6年生の国語の教科書で紹介されていたことを娘が教えてくれました。
ちよっとびっくりしました(^^ゞ
ちなみに、原題は、
Pink and Say
(訳者がつけた題名がすてきです。最近映画などで原題をそのままにつける場合が多いですが、こういった例を見ると、やっぱり、美しい日本語の題名をつけてほしいものです)
彼の手は語りつぐ
パトリシア・ポラッコ/文と絵 千葉茂樹/訳
出版社名 あすなろ書房
出版年月 2001年5月
ISBNコード 978-4-7515-1984-4
(4-7515-1984-0)
税込価格 1,680円
頁数・縦サイズ 47P 29cm
よければぼちっとしてもらえるとうれしいです→
「本・物・嗜・好」のbincaさんのところで紹介されていた本です。
どうしても読みたくてすぐ買ったのですが、なかなかすぐにはブログに書けませんでした。
作者は「ありがとう、フォルカーせんせい」(このブログの記事はこちら)のパトリシア・ポラッコ。彼女の絵本は家に伝わってきたことや自分が経験したことをもとにしているのですが、事実の重みが伝わってきていつも心を動かされます。
この「彼の手は語りつぐ」も、ポラッコさんの家で5代にわたって語りつがれてきた物語です。話の舞台は南北戦争(1861年-1865年)の終わりごろなので、およそ140年間伝えられてきた話ということになります。
覚悟を持って戦争に出かける黒人の少年と、にこにこして(そう見えます)出かける白人の少年。
黒人の少年はピンクス・エイリー(ピンク)、白人の少年はシェルダン・カーティス(セイ)。
戦場でけがをし、部隊におきざりにされたシェルダンを助けたのは、やはり自分の部隊(黒人部隊)とはぐれたピンクスでした。
2人は南部のピンクスのお母さんの家へたどりつきます。
ピンクスは、奴隷の身であったのにもかかわらず文字を読み書きすることができ、この戦争を自分たちの戦争だと理解し、シェルダンのけがが治ったらもう一度戦場にもどらなければと決意しています。
「奴隷に生まれるってことは、苦しみがどっさりってことなんだ。
でも、エイリーのだんなに読み書きを教わってから、
おれはわかったんだ。
たとえ奴隷でも、自分のほんとうの主人は、
自分以外にはいないってことを」
反対に、シェルダンは、気が弱く、幼さすら感じます。ただ一つの誇りは、自分の手でエイブラハム・リンカーンと握手をしたということ。
ピンクスもピンクスのお母さん(モー・モー・ベイ)も、そんなシェルダンをあたたかく包んでくれます。
シェルダンとピンクス、モー・モー・ベイの間の会話で話は進んでいくのですが、戦場にもどることになり泣くシェルダンとモー・モー・ベイのやりとりは、とりわけ、素朴な愛とはこういうものだと強く感じさせてくれます。
「ぼくは、ピンクスみたいに勇敢じゃないんだ。ぼくはこしぬけだよ」
「なあぼうや。勇敢だってことは、
こわさを感じないっていう意味じゃないんだよ、
わかるかい?」
(中略)
「さあ、ぼうや、だきしめてあげよう。
ぼうやはいつかきっと、おじいさんになるよ。(略)」
でも、2人が戦場にもどろうとした朝、モー・モー・ベイは南軍の兵士に射殺されます。
そして、その後、戦場にもどる途中で2人も南軍の兵士にとらえられるのです。
別々に引き裂かれそうになったとき、
ピンクは、ぼくに手をのばしていった。
「おれの手を握ってくれ。
リンカーンさんと握手したその手で、セイ、もう一度だけ」
引き離されるまで握り合った手。
そして、ピンクスは死に、シェルダンは生き残ります。ピンクスが収容所に到着した数時間後に殺されたということは、黒人だったからということでしょう。
ピンクス・エイリーには、彼を語りついでくれる子供はいません。でも、シェルダンは、娘に、娘はその娘にと、この話を語りついできました。
そうして、パトリシア・ポラッコがこの本を書きました。ピンクス・エイリーを記憶にとどめるために。
子供や孫の写真の絵とともに、作者からのメッセージが書かれた最後のページを読むといつも涙がこみあげてきます。
この話を読むと、戦争でだれひとり語るものがいなくなってしまった大勢の人たちのことを考えてしまいます。
私たちにも語っていかなければならない多くのことがあると感じます。
表紙の絵は、2人がにぎりあった手。
なんだか違和感があって、よく見たら、2人以外の手がシェルダンの手をつかんでいるのです。絵本のなかにもその場面はかかれていて、それを見ると、その手は2人を引き離そうとしている人間の手であることがわかります。
思いを伝えようとしている手と、それを引き離そうとする手。
この絵を表紙にした人の思いが感じられるのは、深読みかな……。
是非、子どもたちに読みたいと思っていましたが、背景の難しさなどから小学生には無理かと考えていました。
ところが、光村の6年生の国語の教科書で紹介されていたことを娘が教えてくれました。
ちよっとびっくりしました(^^ゞ
ちなみに、原題は、
Pink and Say
(訳者がつけた題名がすてきです。最近映画などで原題をそのままにつける場合が多いですが、こういった例を見ると、やっぱり、美しい日本語の題名をつけてほしいものです)
彼の手は語りつぐ
パトリシア・ポラッコ/文と絵 千葉茂樹/訳
出版社名 あすなろ書房
出版年月 2001年5月
ISBNコード 978-4-7515-1984-4
(4-7515-1984-0)
税込価格 1,680円
頁数・縦サイズ 47P 29cm
書き手は同一人物?それとも…?びっくりしました。
- 2007.05.03 Thursday
- ぱいぽのひとりごと
- 06:59
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by ぱいぽ
「彼の手は語りつぐ」というパトリシア・ポラッコさんの本をブログに書こうと思い、書き始めました。
そういえば、彼女は「チキン・サンデー」という本も書いていると、だれかのブログで読んだ記憶があり(これもいい本のようで、今度ぜひ読んでみたいと思っているんです)どんな本だったかなあと、「チキン・サンデー」で検索してみました。
適当に1つのブログを読んでみて、ふむふむ。
そのあと、「絵本ナビ」でも見つけたので、ふむふむ……え、何か、違和感が……。
このフレーズ、記憶にある…。
もしかして……。
さっき読んだブログへもう一度とび、確認。
びっくり、一言一句違わない文章だったのです。
う〜ん、気になります。もしかしたら、この二人の書き手は同一人物?
それとも……。
はじめに読んだブログには、コメント欄がついていないので、疑問に思ったことを書けません。
絵本ナビには、
記事についてコメントをする欄が見当たりません。
気になって、一時「彼の手は…」を中断。
このブログの記事になってしまいました。
(追記)
他のいろいろな本の記事を2つのサイトで見比べたところ、同じ本についての記事は同じ文章だったので、どうやら同じ人物のようです(^^ゞ
でも、絵本ナビには、「当サイトのすべての画像、文章、その他のコンテンツについて、許可なく転載を禁じます。」と、書かれているので、同一人物でも、二つのサイトで同じ記事をのせるのは?(がんばって書いた文章、ひとつのところだけに載せて終わりというのはもったいないという気持ちはわかりますが)
そういえば、彼女は「チキン・サンデー」という本も書いていると、だれかのブログで読んだ記憶があり(これもいい本のようで、今度ぜひ読んでみたいと思っているんです)どんな本だったかなあと、「チキン・サンデー」で検索してみました。
適当に1つのブログを読んでみて、ふむふむ。
そのあと、「絵本ナビ」でも見つけたので、ふむふむ……え、何か、違和感が……。
このフレーズ、記憶にある…。
もしかして……。
さっき読んだブログへもう一度とび、確認。
びっくり、一言一句違わない文章だったのです。
う〜ん、気になります。もしかしたら、この二人の書き手は同一人物?
それとも……。
はじめに読んだブログには、コメント欄がついていないので、疑問に思ったことを書けません。
絵本ナビには、
記事についてコメントをする欄が見当たりません。
気になって、一時「彼の手は…」を中断。
このブログの記事になってしまいました。
(追記)
他のいろいろな本の記事を2つのサイトで見比べたところ、同じ本についての記事は同じ文章だったので、どうやら同じ人物のようです(^^ゞ
でも、絵本ナビには、「当サイトのすべての画像、文章、その他のコンテンツについて、許可なく転載を禁じます。」と、書かれているので、同一人物でも、二つのサイトで同じ記事をのせるのは?(がんばって書いた文章、ひとつのところだけに載せて終わりというのはもったいないという気持ちはわかりますが)
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