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  • 2008.11.03 Monday
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ちょっと早い母の日

忙しいのと「春眠暁を覚え」ないために、このところ朝起きることができず、ふと気がつくと、1週間更新していませんでした。

ほとんど書いていた記事もアップしていなかったことに気づきました。

ほぼ一週間前の記事ですが、せっかく書いたので、気が向いたら読んでくださいね(^^ゞ

(先週の日曜日です)
夕方、突然娘が家からいなくなりました。
そばでテレビを見ていたと思ったのに、ふと気がつくと、姿が見えません。
下のおじいちゃんのところに行ったのかと思いましたが、いません。

今まで、どこかへ出かけるときは必ず行き先を言っていったのに変だなあと思っていると、しばらくして帰ってきました。

そして、
「母の日っていつだっけ?」
と、聞いてきました。

「5月の第2日曜日だと思うよ」
と、いうと、
「は〜?」

よく話を聞いてみると、
テレビで、母の日のプレゼントの予約のCMをやっているのをみていた娘、
「今日が母の日だったかも……。確か日曜日だったし……」
と、思ったらしいのです。

そこで、急遽家を出てプレゼントを買いに行ったという次第。

買ってきたのは、「梅果実酒 入浴剤」。

残念ながら飲めないし、アルコールは入っていないのですが、においはなんとなく果実酒でした。なかなか粋なプレゼント、娘の勘違いのおかげで、ひとあし先に母の日を楽しませてもらいました(^^)

ふたり

年少さんからで十分だと思いますが、ひらがなの「り」を習ったばかりの子に、是非、読んであげたいといつも思う一冊です。
短い本なので、小学校での「り」の学習の際のことば集めの導入でも使えそうです。

1ページ目、ねこが笑っています。

    にやり

と、いうひとこと。
2ページ目、ねずみが現れ、

    きらり

ねこの目が光ります。

ここから、ねことねずみの攻防が始まります。
それが、すべて、「り」で終わる3文字の言葉と絵であらわされています。

最後に、二匹が並んで寝てしまい、

    ふたり

で、おわりかと思ったら、最後のページにちゃんと、本当のおわりの言葉が書かれています。ご飯を食べて、ごちそうさまと思ったら、最後に思わぬデザートが出てきた気分です。

瀬川康男さんが遊び心たっぷりに作ったのではないかと思われる1冊。
色数をおさえ、すみずみまで気を配り、味わい深い絵……画家の仕事とはこういうものなのかと感じる、美しい絵本です。

瀬川康男さんは松谷みよ子さんと組んで「いないいないばあ」「あなたはだあれ」などのあかちゃんの本や、谷川俊太郎さんと「ことばあそびうた」のシリーズなどを創った画家です。「ふしぎなたけのこ」「やまんばのにしき」なども有名。手を抜くことなく描かれた絵がすてきです。(拙稿「いないいないばあ」はこちら

(追記)この本をテーブルに出していたら、中1の娘が、
    「この本、大好きだったよ!」
    と、手にとり、読んで、
    「なごむよね」
    と、話していきました。
    やっぱり、とってもいい本です(^^)

ふたり
瀬川康男/さく
出版社名 富山房
出版年月 1981年9月
ISBNコード 978-4-572-00264-8
(4-572-00264-9)
税込価格 1,260円
頁数・縦サイズ 27P 22×26cm

futari1
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娘と息子のはしかの予防接種…検討しています

本州で麻疹(はしか)が流行っているとか……。
以前から予防接種は1回では不十分であるといわれていました。政府広報オンラインによると、今年度から制度が変わったようですが、成人や就学後の子どもたちに大しては措置はないようです。

私も主人も子どものころにかかっていますが、中1の娘と小4の息子は予防接種のみ……。

思い出すのは、息子が保育園に入るとき、水ぼうそうの予防接種と麻疹の予防接種のどちらを先にしたらよいかを病院で聞いたとき、
「水ぼうそうが特に流行っていないなら、はしかの予防接種をしたほうがいいよ。体の中までできるから。」
と、言われたことです。
大変な病気なんですね。
そういえば、昔は「疱瘡は器量さだめ、はしかは命さだめ」とか、言われていたとか。

娘と息子の2回目のはしかの予防注射を真剣に検討しています。

(追記)はしかとは関係ないのですが、長崎市長への銃撃、本当にゆるせません。ご冥福をお祈りします。





日本の材木 杉  <気になる日本の木>シリーズ

クモに引き続き、ちょっぴり嫌われている(?)ものを題材とした本を一冊。

杉のない北海道での花粉症は白樺が多いのですが、本州ではやはり杉が花粉症のいちばんの原因ですよね。
すっかり嫌われ者の感がありますが、杉は実は登呂遺跡から使われていた板が発掘されるほど昔から日本人の生活に役立ってきたものだそうです。

と、これは、この本の受け売りです。

中学年から高学年向けのシリーズの一冊ですが、この本は中学年からでいいと思います。

同じ「気になる日本の木」シリーズの「松」などもおもしろいのですが、やや固いところがあります。
これはその固さを解消するためか、なぜか、いろいろな時代の人を集めて「杉発見の旅」なるものを企画し、タイムツアーをさせてしまったのです。

ガイドさんは「杉田杉子」、参加者は、弥生(?)時代から「スギタケルノオオキミ」鎌倉(?)時代から「杉守板義」現代から「杉本茂」です。全部「杉」に関係があると思ったら、残る1人は「一心太助」でした。

もうこの辺から、ぱいぽと娘、息子は、大ウケです。なぜか、この一心太助、いつも見得を切った顔で絵本のページに登場するんです。この一心太助を見たいためにどんどんページをめくっていきました。この一心太助を見ていると、なんだか作者の涙ぐましい努力が伝わってくるようです。

ところで、一心太助ががんばっているといって、この本の内容は、けっしておちゃらけたものではありません。杉がどうしてこんなに植えられることになったのか、そうして、どんなふうに私たち日本人の生活にかかわってきたかを、しっかり伝えてくれます。

ぱいぽがおもしろかったのは、板を何枚かと底になる丸い板を使って組み立て「たが」をはめて同じ入れ物を作っても、その板が「柾目」と「板目」では、用途が異なるということでした。
水や空気が通りやすく、ぬれたり乾いたりしても、はばがほとんど変わらない「柾目」の板と、反対に、はばは大きく変わるけど、水や空気が通りにくい「板目」の板の、性質の違いを上手に使っているのです。
この本では「おけ」と「たる」を例としてあげていました。

また、杉の山の手入方法や、手入れの大切さなどにもさりげなく触れていました。

杉の学名「クリプトメリア・ヤポニカ」も紹介されていました。
「ヤポニカ」…日本のことです。
やはり、日本人とは縁の深い木なのですね。

そんな杉の木が、ただただ迷惑なものとしてのみ注目されているのは、なんだか悲しい気がします。

ただ、ぱいぽは北海道に住んでいるので(北海道と沖縄にはないそうです)こんなことが言えるのかもしれませんが……。

気になるシリーズの気になる一冊です。

日本の材木杉
絵本〈気になる日本の木〉シリーズ
ゆのきようこ/文 阿部伸二/絵
出版社名 理論社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-652-04037-9
(4-652-04037-7)
税込価格 1,470円
頁数・縦サイズ 〔55P〕 26cm


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ヘレン、ようこそどうぶつえんへ

小学校では、理科で昆虫の学習をしますし、生活科でも昆虫と触れ合う時間があります。
そんなこともあって、子どもたちは、トンボやチョウ、バッタなどは身近に感じているようです。カブトムシやクワガタなども好きですよね。(ぱいぽはカブトやクワガタは大丈夫ですが、他の弱々しい昆虫は苦手です)

では、クモ(蜘蛛)は?
理科の時間での扱いは、「体が2つに分かれていて、足が8本なので昆虫ではない」というだけ……。昆虫と違い、クモを飼育してみましょう、なんて、どこにもありません。

あの顔を拡大した写真を見ただけでも、クモが好きな人はめずらしいかも知れません。
歩いていてクモの巣が顔にひっかかったりするのなんか、いやだし……。

文学のなかでも、あまりいいようには書かれていません。
「ダレン・シャン」では、マダム・オクタというクモを飼っていますが、強烈な毒をもつ毒蜘蛛だし……。

もしかしたら、この本を読むと、そんなクモやクモの巣に対する見方がちょっぴり変わるかもしれません。

1年生から読みました。年長さんでも大丈夫だと思います。

とびらの絵で、男の子が箱をかかえて歩いていくところから話は始まります。
この、とびらから話が始まる手法を、作者のマーガレット・ブロイ・グレアムさんは、よく使っています。あの「どろんこハリー」の作者でもありますが、それでも同様でした。

男の子が動物園の前に置いた箱の中には、引っ越すことになったため飼えなくなったペットがいました。名前はヘレンです。
箱を開けると、とびだしたのは、クモ。
ヘレンは、クモだったのです。

つかまえようとする園長さんの手をするりと逃げたヘレンは、動物園のいろいろな動物のおりの中に網をはり、たくさんいるハエたちを食べ始めました。
それまでハエに悩まされていた動物たちは、大喜び。それまでとはうってかわって、のびのびとし始めます。
…ところがある日、市長さんの視察が来ることになりました。
そこで、クモのすまで徹底的になくしてしまう大掃除が始まりました…。
クモのすをはらわれたヘレンはかくれてしまいます。

実は、大掃除を始めるとき、動物園のおじさんのジョーくんが言ったのです。
    
   「クモだって なにかの やくに たつはずです」

でも、園長さんは、

   「クモの すは ふけつに みえる だけだよ。」

園長さんは、動物たちがのびのびと生き生きとしているのは、自分たちの力だけだと思ってしまったのです。

その結果起こったことは、園長さんが思いもしなかったものでした。

やがて、園長さんがクモの重要性に気づいて、この物語は、ハッピーエンドを迎えます。

人間がその場その場を快適に過ごすために行ったこと、その場をしのぐために行ったことは、大きな目で見ると大きな問題のあることがあるのだ、ということも伝えているように感じるのは大人の深読みかな(^^ゞ 

それは、さておき
この本、ストーリのおもしろさもさることながら、絵もとても楽しいです。
ヘレンが来る前のおりの中の動物の困っている様子と、後ののんびりした様子など、小さい子にもはっきりわかるようかきわけられています。

そして、読者が見たいと思うものがすべてきちんとかきこまれています。
小さい子どもは、文に書いてあることを絵の中で探そうとし、それがかかれていないと、本そのものに興味を失ってしまうことがあるのですが、この本はそういうことがありません。
だから小さな子であっても満足してみていけるのだと思います。

……しかし……引っ越してもクモぐらいかえると思うのですが……それに、こんなにハエがいるって、掃除がもしかして足りないんじゃないの?……そんなふうに私はつっこんでしまうところがあるのですが、これまで読んだなかでそれを指摘した子どもたちはいませんでした。

いずれにせ、子どもたちのクモに対する意識をちょっとだけかきまわす1冊です。


ヘレン、ようこそどうぶつえんへ
マーガレット・ブロイ・グレアム/さく・え とものふゆひこ/やく
出版社名 キッズメイト
出版年月 2000年6月
ISBNコード 4-907822-00-6


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息子のひとこと

7時に起きてきた息子。
ぼーっと立っていましたが、ふと気がついたように、
「あ、今日○○○○の練習ないんだ」
○○○○は、息子が入っている少年野球チームです。

「やったあ、今日、遊べる!」
「え、○○○○、いやなの?」
「いや、○○○○も楽しいよ。ちょっと疲れるけどね。
 でも、たまに息抜きがしたいんだ」

このひとことで、母(私)は感動しました。
「息抜き」なんて、高度な言葉を使えるようになるとは……(^^ゞ

……親バカですよね。

でも、この息子、1年生の頃、
なわとびのなわのしばり方を教えようと、主人が、
「たこさんをつくって」
となわを丸めてみせると,
「あし,何本にすればいいの?」
と泣いた経歴の持ち主なんです。

そして、このたぐいの逸話は山のように持っているんです。
以前にも書いたけど、
「ラスクを食べた」が「ラスカルを食べた」になったり……。
(そういえば、こんなことも→こちら

その息子がこんな言葉を使うとは…いつまでも赤ちゃんぽいと思っていましたが、ちょっぴり成長を感じた一瞬でした……やっぱり親バカ……(^^ゞ

ちいさいおうち

年中さんのころから読みましたが、いっしょに楽しめるようになったのは、うちの娘では小学生になってからでした。

私自身は、大人になってからこの本に知り合い、とても好きな1冊になりました。
なのに、勢い込んで読んだところ、娘は
「きらい」
その後、読んであげると水を向けても、「いや」ということで、しばらく開くこともなくすぎてしまいました。
ところが、その娘が小学生になってしばらくして、「読んでみようかな。」
さっそく読んだところ、いい反応。
そして、
「いい本だね」

……今となっては、どうして娘がきらいになったかわからないのですが、どうも、ちいさいおうちがつらい思いをする部分がいやだったのではないかという気がします。

それだけちいさいおうちの気持ちによりそうことができる本なのかもしれません。

   むかしむかし、ずっと いなかの しずかなところに ちいさいおうちが ありました。

ではじまるお話。

このちいさいおうちを建てた人は言いました。
   「わたしたちの まごの まごの そのまた まごのときまで、
    このいえは、きっとりっぱに たっているだろう」

ちいさいおうちは、丘の上から美しい田舎の景色をながめてくらしていました。
幸せなときです。

ちいさなおうちの周りをときは、ゆっくり静かに通り過ぎていきます。
    きのうと きょうとは、いつでも
    すこしずつ ちがいました……
    ただ ちいさいおうちだけは いつも
    おなじでした。

けれども、やがて、美しい自然に取り囲まれたおうちのまわりは、押し寄せる都会に飲み込まれてしまうことになります。
だれも住む人がいなくなったちいさいおうち。

窓は目、ドアは鼻、そうして、ドアに向かう階段は口といったように、家は顔のように見えるのですが、田舎にいたときのちいさいおうちは、いつもにこにこしていました。
でも、都会の中にすっぽり入ってしまったちいさいおうちは、かなしげに見えます。

このあたり、バージニア・リー・バートンさんの絵は違和感なくそのあたりを表現しています。

    ちいさいおうちに お日さまがみえるのは、おひるのとき だけでした。

そうして、ちいさいおうちは、季節の変化さえ感じられなくなった都会のなかで田舎の夢を見るのです。

美しかったちいさいおうちは、

    ぺんきは はげ、まどは こわれ、よろいどは ななめに さがっていました。

みすぼらしく、だれからもかえりみられることがなくなってしまったのです。

    ……かべや やねは むかしと おなじように ちゃんとしているのに。

ところが、ある日……。

私はこのちいさいおうちに、自分自身や今のこの時代を見てしまい、失われてしまったものに対するなつかしさを感じてしまいます。
我が家の子どもたちも子どもたちなりにそれぞれ違った思いを持ったようです。
きっと読む人それぞれに思いは違うのでしょう。

この本には、もうひとつ、子どもに読んであげたときにすごいと思ったことがありました。

実は息子は読んであげているときに、よくつぶやきます。今もよく反応するのですが、この本をはじめて読んだ小2の頃は、ほんとによく話していました。
この本では、その息子のつぶやきに対する答えが、次に読む文のなかに出ていたり描いてある絵にあったりするのです。

たとえば
   「ちいさいおうちのしたのじめんのなかを、
    ちかてつがいったりきたりするようになりました。」
という文があると、
息子は
「おうちには見えないのにどうしてわかるの?」
とつぶやきました。
ところが、本では、次に
   「ちかてつはみえません。
    でも、じめんがふるえ、おおきなおとがするのでわかりました。」
と続いているのです。
「はたらきもののじょせつしゃけいてい」(→こちら)でも思いましたが、作者のバージニア・リー・バートンさんは、小さい子がどう考えるか、その心にちゃんとよりそって文や絵をかいているのです。

そのときの我が家の息子のように絵を読む段階の子は、すみずみまで絵をみて、それが文に書かれていることと一致することがとても大事なようです。
そうでないと、どんなにすてきな絵でも、興味を失ってしまったことが何度かありました。
そういった意味でも、この本は息子を満足させました。

娘に拒否をされたときはちょっとぐらついたのですが、やっぱりいい本なのだなあと思います。

ちいさいおうち
大型絵本 3
ばーじにあ・りー・ばーとん/ぶん・え いしいももこ/やく
出版社名 岩波書店
出版年月 1979年
ISBNコード 4-00-110553-5
税込価格 1,680円
頁数・縦サイズ 39P 23×26cm


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中学校の入学式でした

今日は娘の中学校の入学式でした。

仕事の途中から休みをとって、11時40分ごろ帰宅。
娘を11時50分に見送って、大急ぎでお昼を食べ、支度。

12時5分に家を出て、小雨のなかを歩き、12時25分に中学校へ着きました。
式は1時からなのだけれど、12時30分までに控え室に入れと前にもらったプリントに書いていたので、けっこうあせりました。

あせらなくてもよかったんだな、と、思ったのは、控え室に入ってから。

12時30分になっても連絡があるでもなく、45分を過ぎたころ、突然、人が動きはじめました。入場の放送はないけど、どうやら入場のようで、みんなに着いてぞろぞろと…。とりあえず、会場に着いて座りました。

1時になると、予定通り始まり、新入生が入場してきました。
懸念していた制服は全員が着ていました。よかった、よかった(^^) おかげさまで、娘もみんなも間に合いました(^^)

その後、入学式は通常の流れですすみましたが、最後に……。
新入生213名全員の名前が呼ばれ、1人1人返事をして、後ろを振り返る趣向(?)がありました。
……もし、制服が間に合わなければ、どうなっていただろう…と、ちょっとドキドキしました。改めて、よかった、よかった(^^ゞ

上級生の態度もよくて、入学式を見る限りでは、一安心。

今日の晩御飯は、娘のリクエストで、(小さな豆の)甘納豆入りのお赤飯を炊きました♪

ちょっとうれしかったお話〜「ちいさなねこ」

娘といっしょに書店に行ったときのお話。

お互いにいろいろ本を見た後、二人で絵本のコーナーをのぞいてみました。

すると、以前にこのブログで書いた「ちいさなねこ」という絵本が、なんと平積みになっていたのです。(拙稿はこちら
正直、地味な本で、息は長いけれど、そんなに爆発的に人気が出ているような本ではないと思っていたので、うれしい驚き。

「見て、見て。この本いい本だよ〜。平積みになっているなんて、見る目あるね」
と、思わず娘に大きな声で話しかけてしまいました。

すると……。
その場にいていろいろな絵本を見ていた年配の女性が、その本を手にとり、めくりはじめました。

…お?

他の本を手にとっていたのですが、それを読むふりをして、
ちらっ、ちらっ
と、その女性の方を見ていると……。

すっと、その本を持ってカウンターの方へ向かいました。

やったね!

…ただ、それだけの話なんですが、なんだかうれしかったぱいぽでした(^^)
…あれは、お孫さんにわたるのかな♪

ところで、この間、「ちいさなねこ」の作者の石井桃子さんが100歳になったことを新聞で知りました。もしかしたら、平積みされていたのは、そのあたりの事情だったのかもしれません。何も表示はありませんでしたが。

ちなみに、今「ちいさなねこ」を、手元の絵本で調べたところ、1963年に「こどものとも」で出ているので、40年以上も前の絵本ということになります。石井桃子さんが56歳の時の作品になるのかな…。
新聞によると、97歳の時にも新しい仕事をなさっているようで、写真もとても100歳には見えませんでした。やっぱり、はりを持って生きているということが、若さを保つ源なのでしょうか……私もがんばらなくっちゃ(^^ゞ(もう遅いかな)

王さまと九人のきょうだい

小学校1年生から読みましたが、どの学年でも楽しんで聞いてくれました。
読み聞かせて失敗したことがない絵本です。

読み聞かせで誰にでも受け入れられるものって、やはり展開のおもしろさがあるものですよね。それに加えて登場人物が魅力的であること。

もちろん、そういったことをこの絵本はそなえています。

話は大昔の中国のイ族の村が舞台となっています。
「子どもがほしい。子どもがほしい。」
と、思いながら過ごしていたおじいさんとおばあさんは。、それを飲めば子どもが生まれるという丸薬を手に入れます。
おばあさんはいっぺんに9つぶの薬を飲んでしまい、9人の赤ん坊が生まれました。

と、ここまではたんたんと進みます。
赤ちゃんの名前は「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」

いかにも、何かありそうな名前です。
絵を描いた赤羽末吉さんは、ちゃんと書かれた名前の順番に、それぞれの特徴がわかるように赤ちゃんを描いています。ちょっとしたしぐさや、色などで表現しているところはさすがです。
読んであげると、子どもたちは、どの赤ちゃんがどの名前か楽しそうに確かめています。

いっしょにいっぺんに大きくなったこの九人の兄弟。顔も体つきもそっくり同じになりました。(本当は、「あつがりや」と「さむがりや」の二人の絵はちょっとだけ他の兄弟と違うんですけどね)
その兄弟に無理難題をふっかけるのが、みやこにいる王様。

兄弟たちは1人になりすまし、それぞれ名前と同じ能力を生かして、王様がくりだす難題を次々とクリアしていきます。

この展開の話はわりとよくあります。「シナの五人兄弟」などもそうです。やはり権力を持っているものを、弱いものがそれぞれ長所を使って勝つというところが楽しいのかな。(「シナの五人兄弟」、シナという言葉を差別用語として忌避している人もいるので、ちょっと取り上げるのにためらう本ですが、内容はそういうものではありません。でも、忌避している人がいる以上、わざわざ「シナ」という言葉を使う必要はないのかなとは思います)

ところで、この本での、難題のクリアの場面、どの絵もダイナミックでとってもすてきなのですが、読んでいて反応がいちばん楽しかったのは「ながすね」の部分でした。

切り立つようながけの上から谷底めがけて突き落とされた「ながすね」。
そのすねが、しゅうっとのびるのです。
何度もこの本を読みましたが、その絵を見たとき、どの学年の子どもたちからも、必ず、「おおっ」「すごい」と声が出ます。
読んでいて、「やったね」と、思う一瞬です(^^)

読み手も聞き手も文句なく楽しめる一冊。
登場人物のユニークさと筋のおもしろさを、赤羽さんの絵が存分に引き出している絵本だと思います。

ちなみに、この絵本に出てくるイ族とは中国の少数民族の一つです。
訳者の君島久子さんは中国のいろいろな民族の伝承について研究をされている方のようで、岩波の「けものたちのないしょ話」などでも中国の少数民族の話を集め再話しています。

王さまと九人のきょうだい 中国の民話
大型絵本 7
君島久子/訳 赤羽末吉/絵
出版社名 岩波書店
出版年月 1978年
ISBNコード 978-4-00-110557-5
(4-00-110557-8)
税込価格 1,260円
頁数・縦サイズ 1冊 26cm
分類 児童 /創作絵本 /その他日本の絵本


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くっくです。この名前、鳥ということでつけたほかはなんの意味もありませんが、気にいってます。カウンターの数字は「スランになりたいな」からのものです。数字が消えてしまうのはちょっと悲しかったので……。「スランの本棚」のカウンターはこれから7700をひいたものです(^^ゞ

キアです。ヴォクトの「スラン」に出てくるなかなか重要な登場人物キア・グレイの名前から拝借しました。ペットの名前に使われたと知ったら怒られそうです。
スランについて
ブログ「スランの本棚」のスランはヴォクトの古典的名作SF「スラン」からとりました。 スランというのは、新人類で、人の心を読むことができたり、知覚力や知力が現(?)人類よりはるかにうわまわっています。迫害され、表舞台からは姿をけしています。主人公のジョン・トマス・クロスはまだ9歳のスランの少年。人類や無触毛スラン(スランには触毛があるんです)に対して憎悪を持ちながらも、成長し能力が成熟していくなかで共存の道を模索していきます。 ね、なかなかいい感じでしょう。 前の「スランになりたいな」を始めるときに、たまたま「スラン」を読み返していたため勢いでつけました。勢いでつけたわりには気にいっています。 でも、この「スラン」絶版になっています。さびしいなあ。 ちなみに、昔アニメにもなった竹宮恵子の「地球へ」の主人公、ジョミーは、この「スラン」の主人公ジョン・トマス・クロス にちなんでいるそうです
                
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